進路と学習のよみもの

塾と家庭教師はどちらが効果的?その違いと特徴を解説します♪

桜も満開、いよいよ新学期がスタート!

お子さんは新学年にワクワクドキドキしている中、

親御さんの中には「…うちの子、この成績のままで大丈夫かしら?」と不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

「そろそろ塾に行かせようかと思って…」と悩まれている親御さんからよくいただくご質問の中に、
「塾と家庭教師ってどっちがいいのかな?」というものがあります。

そこで今日は、塾講師&家庭教師経験のある桜彩が、
塾と家庭教師の特徴や違いについて解説しちゃいます♪

 

塾と家庭教師の特徴と違い

違いって、通うか来てもらうかと、集団か個別か…っていうくらいじゃないの?
桜彩
桜彩
そこが一番分かりやすい特徴ですね!でも、目的によって使い分けをしていただきたいんです。

塾は「学ぶ意欲のある子」向き

塾にも色々なタイプがありますが、ここでは主に「一斉授業」を行うタイプの塾について解説していきます。

特徴はこちら。

・入塾試験等で、レベル別にクラスが分かれている
・塾独自のテキストを使って授業が行われる
・宿題や小テストがあるか、予習が必要
・テスト対策授業がある
・塾独自の試験がある

ひとえに「塾」と言っても色々なタイプの塾があるので、上記のことを実施していない場合もありますが、多くの塾はこんな感じかと思います。

そして、私が塾をオススメするお子さんのタイプはこちらです。

・周囲が頑張っているのを見ると一緒に頑張れる
・ライバルがいると燃える
・学校で学習するよりもレベルの高い問題を解きたい
・学校の教材はきちんとできているので、問題数をこなしたい
・時間外等に講師に質問することができる

いろんな方のお話しを聞いていると、
「塾に入れたらなんとかなるだろう」とか「周りが行っているから行かせた方がいい」と思っていらっしゃる親御さんが多いように思います。

ですが、ハッキリ言って
塾は自ら進んで勉強する意欲をもっていないと、通う意味はほとんどありません。

 

学校の成績が下がる理由は、頭の良し悪しではなく、

普段の勉強の習慣がないことと、学校の授業を聞いていないことが大半。

学校の授業を聞いていない生徒さんが塾に行ったところで、塾の授業を聞くわけがありません。

 

塾講師は学校の教員よりも授業力が高いことが多いので、
「強制的に入れた塾で学習意欲をアップさせてくれる講師に出会い、勉強に向かう姿勢が変わった!」…ということも…なくはない。…です。

宿題や小テストの多い塾もあるので、勉強を強制される環境は自然と生まれますが、
これも「学校の宿題をやらない子が塾の宿題をするのかな?」という問題。

厳しいことを言いますが、

「塾に入って劇的に勉強するようになった!」というのは極めて稀な話だと思ってください。

 

桜彩
桜彩
すでに目標の進学先があり、ある程度勉強はしてきたけど行き詰まってしまった…という生徒さんには、塾がとても効果的です!

じゃあうちの子はもうどうしようもないの!?

桜彩
桜彩
いえいえ!そんな絶望しないでください!そういったお子さんにオススメなのが「家庭教師」なんです!

 

家庭教師は「基礎から見直したい子」向き

家庭教師というと、なんとなく「お金持ちの子がやっているもの」とか「すごく勉強のできる子についている先生」というイメージがありませんか?

そのイメージは某大手家庭教師派遣会社がおもしろCMでぶっ壊してくれている気もしますが(笑)

私は「成績が落ちてきて困っているお子さん」にこそ、家庭教師を依頼してほしいと思います。

家庭教師の特徴はこちら。

・完全マンツーマンで、生徒のペースに合わせた授業をしてもらえる
・指定されたテキストがないので、勉強内容が自由
・自宅に来てくれるので、通学に使う時間がゼロ

私は大手の派遣会社に所属していた経験がありますが、指定されたテキストがないというのが大きな特徴。

通学時間もゼロなので、時間も有効に使うことができます。
親御さんも、送り迎えがなくなるので少し気が楽ですね。

そして、私が家庭教師をオススメするお子さんのタイプはこちら。

・まずは基礎からなんとかしたい
・学校で用意されたワークや宿題を見てほしい
・講師に自分から質問をするのが苦手

指定されたテキストがないため、それぞれの講師で学習内容を決めることができます。

基礎ができていないお子さんに応用問題をたくさん渡しても意味がありませんから、
その場合はまず、学校の教科書やワークを使ってしっかり基礎から見直していく方が効果的です。

私が過去に家庭教師をした生徒は、新しいテキストを買うことなく学校の教科書とワークのみで学習を進め、成績が30位以上上昇しました。

 

ただし、家庭教師を依頼するときに念頭においていただきたいのが

講師のほとんどが大学生アルバイトである、ということ。

大学生でも学力は一定以上あり、研修を受けている場合が多いですが、
有名大の学生だからといって、他人の成績をアップさせる力があるかどうかは別問題です。

つまり、「医学部生の先生だから、成績が上がるに違いない!」という考え方はNG。

そして、学習方法が講師に一存だからこそ、
講師の力によって成績が大きく左右されます。

 

いくら先生自身の学力があっても、お子さんの成績が変化しないようであれば、
講師のアプローチの仕方に問題がある可能性も。

「なんだかなぁ」と思ったら遠慮せずに、派遣会社に依頼して講師を変えてもらいましょう。

希望できるのであればプロ講師に依頼すると効果は期待できますが、
その場合、プロ依頼費用がかかってくるケースが多いのでご注意ください。

桜彩
桜彩
「わからない問題を教えてくれる先生」よりも、「勉強習慣を身につけてくれる先生」の方が、成績アップにつながります!

 

 

個別指導塾と家庭教師の違い

最近は「マンツーマン指導!」をうたった個別指導塾が増えてきました。

となると「家庭教師との違いは何?」と思いますよね。

【通うか、来てもらうか】以外にも違うがあることを、ぜひ知っておいてください。

個別指導塾は、あくまでも「塾」です。
つまり、塾独自のテキストがあることがほとんど。

テスト前などは個人に合わせて分からない問題を解いたりもしますが、
普段はテキストに合わせて個別に授業をしていくスタイルが多いです。

「一斉授業だと話を聞いていない」タイプのお子さんであれば、個別指導塾は多少効果的かもしれません。

ただし「マンツーマンです!」とうたいながら、実際は超少人数(2〜3名)に対して講師1名というスタイルが基本。
マンツーマンになると上乗せ料金がかかってきます。

そして、個別指導塾の講師もアルバイトがほとんどです。

 

 

まずはお子さんと一緒に、「今」を把握することからはじめよう。

ということで今回は、塾と家庭教師の違いや、向いているお子さんの傾向についてお話しさせていただきました。

 

ですが、

「成績がさがってきたから塾!」「みんな行ってるから塾!」ではなく、

まずはお子さんと今の成績の話、そして将来の話をしてみましょう。

 

なりたい自分になるために、どうするべきか、何をするといいか。

それがわかれば自然と「塾」なのか「家庭教師」なのかも決まってきます。

 

塾も家庭教師も上手に活用すれば、お子さんの力強いサポーターになってくれます。

しっかり吟味して、フル活用してくださいね!

ABOUT ME
桜彩
桜彩
子どもと女性のための進路アドバイザー。 小学2年生の息子・ぴょん太郎と共に、《親子が楽しい教育》を研究しています。 元小中学校教員。 自己分析と読書、エンタメも好きです。 スキあらばMr.Childrenを語ります。